audiobook.jpを2週間使ってみた感想と活用方法
昨年あることを機に引越しをして、職場までの通勤時間が10倍になった。
5分→50分だ。朝は眠いし、仕事はいくら定時で終わらせても以前の時間までに帰宅できることはなくなってしまった。
マイカーでの通勤のため、この非生産的でガソリンを撒き散らし、タイヤを擦り減らすだけの時間がかなりもったいないと感じていた。
車内でできることといえば、握力を鍛えるか会社の飲み会で披露するための歌を大熱唱するくらいしかない。
就寝するまでの時間も少なくなり、貴重な何も考えずにボーっとする時間の確保が精一杯で(削ってよい)、調べ物や、読書などをする時間がかなり短くなってしまった。
朝も早くなったせいで、遅くまで起きれないし。
ということで、オーディオブックを使ってみました。
私は活字を読むという行為が好きなのと、反芻しながらじっくり読むタイプだったので特に今まで利用しようとも思っていなかったのですが、今のところかなり良い。
今年の目標である、「いろいろ試す」に反して食わず嫌いしていた自分を反省した。
本の内容としては自己啓発書やビジネス書が多く、podcastや日経ニュース等も聞けてかなり満足している。
ダウンロードをすればオフラインで聞けるし、4倍速まで変更ができる。
私はながら聞き防止のために、集中しないと置いて行かれるくらいのスピード(1.5倍速くらい)にして聞いているが、これが結構情報収集や知識の習得に役に立つ。
ただ、音量を上げすぎると「ブー」と後ろで雑音がするので、これは改善してほしい。
30日間は無料で、決まった書籍等が聴き放題のプランがあるので、とりあえず興味のある啓発書やビジネス書、小説を聴き漁っている。
今は投資の勉強をしていて、最近読了したものを再読するのではなく「再聴」することで、この吸収力のない脳みそに内容や思考を刷り込んでいる。
下記も名著であるが、「7つの習慣」のような有益だけど、分厚くて再読するには強い意志が必要な本にもいいかなと思っている。
通勤中だけでなく、料理中や入浴中などの、今まで読書ができなかった時間も活用できて、かなり満足している。
ちなみにamazonのオーディブルも1冊無料で聴けるので、そちらもしっかり1冊いただいて活用している。(抜け目ない)
炎上する君
読みました。
2年くらい前からほったらかしにしてた西加奈子さんの短編集。
当時はさほど面白みを感じず途中で読むのをやめたんだけど、今日ふと手にとって読み始めたら止まらぬこと鼻水の如し。
想像力のない私でも情景が浮かんでくるほどそれぞれの物語に吸い込まれるものがありました。
何であの時途中で投げ出したんだろうと思うほど。
小説の中で、生きていれば目の前にはいやでもたくさんの選択が現れてくる。みたいなことが書かれてたんですが、無意識レベルで行うことから、本を読むのをやめるか続けるか、朝身体を起こすか二度寝するか、といった選ぶことのできる選択まで、ほんと世の中選択だらけだということに気付きました。
はい、いまさら。
でもそう思うと今の自分というのは自分が選んできたものの結果ともいえるんでしょうね。(どうしようもないこともあることは承知)
仕事に関して言えば、枠の中で与えられたことからしか選択できないこともあるでしょうけど、その枠に入ることを決めたのも自分でしょう。
そう考えるのは甘すぎですかね?
誰でもあると思うんですけど、あの時ああしてれば、こうしてればって。
考えるよりも案外「選ぶ」っていうことは難しい。
選択の連続の中で常にその時、最善だと思う方を選んでいきたいものですね。
常にチーズのにおいをかいでみること
今週のお題「秋の気配」
生まれてから今まで一度も他の県や国に引越したことのない人ってどれくらいいるんですかね。
いわゆる地元愛が強くてそこで出会った人との絆を大切にする人たちといろいろな所へ飛んで周ってたくさんの人と交流を持とうとする人がいると思うんですけど、僕は後者です。
でもそうなったのも割と最近で大学に入る前は地元を出ることには消極的でした。
それが大学での4年間の生活によって覆されることになりました。
どのようにという話はここではどうでもいいんですけど、不変なものって案外少ないですよね。
地元で暮らしていた青春時代は何もかも不変に感じてて、自分が世界の中心にでもいるかのような気で生きてた気がします。
愚かですね。
ほんの数年で街も人も変わってました。
当たり前です。
道路は整備され、新しい店や住宅街が立ち並び、友人たちはそれぞれの配属先で働くために地元を出る。
でもこんなに簡単に目に見えることにも当時は考えもしませんでした。
そりゃそうですよね、10代でしたもの。
今日は雨でした。
気温も一気に下がったようで、パーカーを取りだし、相方のコーヒーは今日はホット。
受験勉強をする高校生たちを横目に溜まっていた本を読みながら、そんな季節なんだな~と。