炎上する君
読みました。
2年くらい前からほったらかしにしてた西加奈子さんの短編集。
当時はさほど面白みを感じず途中で読むのをやめたんだけど、今日ふと手にとって読み始めたら止まらぬこと鼻水の如し。
想像力のない私でも情景が浮かんでくるほどそれぞれの物語に吸い込まれるものがありました。
何であの時途中で投げ出したんだろうと思うほど。
小説の中で、生きていれば目の前にはいやでもたくさんの選択が現れてくる。みたいなことが書かれてたんですが、無意識レベルで行うことから、本を読むのをやめるか続けるか、朝身体を起こすか二度寝するか、といった選ぶことのできる選択まで、ほんと世の中選択だらけだということに気付きました。
はい、いまさら。
でもそう思うと今の自分というのは自分が選んできたものの結果ともいえるんでしょうね。(どうしようもないこともあることは承知)
仕事に関して言えば、枠の中で与えられたことからしか選択できないこともあるでしょうけど、その枠に入ることを決めたのも自分でしょう。
そう考えるのは甘すぎですかね?
誰でもあると思うんですけど、あの時ああしてれば、こうしてればって。
考えるよりも案外「選ぶ」っていうことは難しい。
選択の連続の中で常にその時、最善だと思う方を選んでいきたいものですね。